転職お役立ち情報
FP資格を履歴書へ記載するべきなのか迷っている方へ解説します。
結論から言えばFP資格は履歴書に記載することでさまざまなメリットがあります。
FP資格を履歴書に記載するときのポイントや注意点について説明します。
FP資格を履歴書に記載するメリット
FP資格を履歴書に記載しておけば、お金の知識が身についていることを会社にアピールできます。
金融系では特に評価されやすいので、積極的に履歴書に記載することが大切です。
お金に関する知識の獲得をアピールすることができる
FP資格は、社会的に必要なお金に関する知識を身につけられます。
人生におけるイベントにどの程度のお金を用意しなければならないのか、逆算して人生設計することが可能です。
当該知識は個人のお金に関する管理だけではなく、会社においても資金調達や資金運用、税金や年金、保険の計算まで多角的に活用できます。
金融業界では、特にお金に関する幅広い知識を身につけなくてはならず、日々研修などを通じて学んでいかなければなりません。
研修には経費や手間を要するので、会社側からしても出来れば削減していきたい部分です。
FP資格の学習により、事前知識を獲得していれば、教育訓練する手間が省けるので、企業側からも評価されやすいと言えます。
FP資格を取得している人は基礎知識が備わっており、効率的に実務経験を積んでいけるので、ポテンシャルが高い人材として、優遇されることも多いです。
FP資格保有で会社にアピールできる内容
FPで学ぶ内容は、お金に関する知識です。
学習内容を応募会社でどのように活かしていけるのか、照らし合わせて考えていきます。
アピールできる内容を把握して、しっかり自己PRしていきましょう。
金融に精通している
FP資格における学科試験は、以下の6科目で構成されています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続、事業承継
これらの科目を学んできているのは、大きな強みです。
FPの資格取得を通じて、金融に関する知識を積極的にアピールしていく事ができます。
ライフプランニングと資金計画
人生におけるイベントでどのような資金が発生するのか、収支について計算を行えるようにする分野です。
資金計画を行う為のバランスシートの作り方や、可処分所得の計算方法を学びます。
医療・介護・年金・労災・雇用の社会保険は、会社側に関係がある知識として、人事や総務で特に有益な知識です。
リスク管理
公的な保険以外の私的保険である、生命保険や損害保険などについて学ぶ分野です。
保険の仕組みや契約について詳しく学習していきます。
保険会社において利用できる知識であり、アピールポイントです。
金融資産運用
金融や経済を知り、どのように金融資産を運用していくべきなのかを学ぶ分野です。
景気を表す指標の種類や、金利がどのような要因で変動していくのか学習します。
金融商品や運用方法に関する知識が獲得できるので、銀行や証券会社、資産運用会社で活かしていける知識です。
タックスプランニング
タックスプランニングは、会計や税務に関して学ぶ分野です。
会計処理をするのには必須な知識であり、経理志望の場合には、有利になります。
また、経理では給与計算も行うので、社会保険や年金について、学ばなければなりません。
税理士や公認会計士、社会保険労務士などの資格取得を目指して、キャリアアップしていくことにも繋がります。
不動産
不動産に関する、契約や法令、税金などの計算について学ぶ分野です。
不動産の売買、賃貸などの媒介・代理を生業する会社で働きたいと考えている場合、不動産に関する知識はアピールになります。
不動産に関連する法令や、不動産取引におけるポイントについて把握しているので、業務を円滑に進めていくことが可能です。
不動産鑑定士や宅地建物取引士などの資格取得に繋げていければ、担当できる業務の幅が広がります。
相続、事業承継
相続や事業承継を通じて、財産を次の世代に引き渡すための知識を学ぶ分野です。
相続を行う為には、どのような手続きを行なわなければならないのか、相続税や贈与税の計算方法についても学びます。
税理士事務所や法律事務所では、相続について取り扱っているので、学ばなければならない知識です。
また、事業承継では株価の引き下げや納税資金の対策など、計画的に行っていくことが沢山あります。
事業承継を控えている個人事業主に雇用されたり、中小企業で働く場合に有力な知識です。
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FP資格を履歴書に記載するポイント
FP資格は略さずに正式名称を記載し、資格を取得した年月も間違いないよう記載しましょう。
原則、等級は初めにもってくると見やすいです。
記載するポイントを意識して、簡潔に記載していきましょう。
略さず正式名称で記載
FP資格を履歴書に記載する際には、略さず正式名称で記載しましょう。
正式名称による記載は「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」が一般的です。
FPは有名な国家資格であり、略称でも口頭などでは問題ありません。
一方で、履歴書には正式名称で記載するのがルールになっているので、略称で記載しないように注意してください。
取得年月を間違わないようにする
FP資格を取得した年や月は、間違わないように記載しなければなりません。
取得した年・月・日の順番による記載が適切です。
また、西暦や和暦は統一して記載するようにしましょう。
原則等級は初めにもってくる
正式名称でもさまざまな書き方が存在しますが、等級は基本的に初めに記載するのが一般的です。
取得した際に選択した実技科目を記載する場合は「◯級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)」などと記載しておくと、わかりやすいです。
「国家資格・〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」という記載も認められておりますが、いずれにせよ簡潔でわかりやすくする事が重要となります。
FP資格を履歴書に記載する際の注意点
FP資格を履歴書に記載する際には、他の資格との順番に注意しなくてはなりません。
また、合格と取得といった記載する表記の違いについても気をつけましょう。
取得した順番通りに記載
FP資格を記載する場合には、他の資格との記載する順番について注意するべきです。
基本的には、取得した順番で記載すると見やすい履歴書になります。
しかし、応募会社や志望している業種に関連のある資格を優先した方が良いので、資格欄の記載スペースに応じて柔軟に記載していきましょう。
FPは合格が正しい
資格の記載には一般的に取得と合格の2つありますが、FPは合格です。
取得と合格の違いは、資格を取得していないと行えない独占業務や付与される証書による違いとなります。
つまり、取得は資格を取得していないと行えない業務があり、免許証が交付される資格です。
これに対して合格は、資格を取得していないと行えない業務はなく合格証が交付される資格の場合です。
FPは金融に関する総合的な知識を身につけていく資格であり、独占業務はありませんので合格が正しい表記となります。
AFPとCFPは記載が異なる
AFPでは「日本FP協会AFP登録」、CFPは「日本FP協会CFP登録」と記載が異なります。
AFPとCFPはFP資格と合わせて取得する人も多い資格ですが、日本FP協会により認定されている民間資格であり国家資格のFP資格ではありません。
協会に登録していることを示す登録と記載するのが一般的なので、合格としないように注意していくことが大切です。
勉強中でも記載しておく
勉強中であったとしても、「取得予定」や「受験予定」と記載することも可能です。
FPは勉強中や級に限らず、記載するのが賢明と言えます。
資格の勉強は、合格がすべてではありません。
FPの勉強をしたことがあるだけでも、業務を円滑に覚えられることに繋がります。
学習内容が専門的であり、学んだ経験があるのとないのでは大違いです。
勉強中であったとしても、ポテンシャルを見て貰えるので、自信をもって記載していく必要があります。
まとめ
FP資格は履歴書へ記載するべきなのか、記載ポイントや注意点について解説してきました。
FP資格は、履歴書に記載するとお金に関する知識が身についていることを会社にアピールできます。
ただし、記載内容が適切でなければ、逆効果になってしまう危険があるのも事実です。
記載ポイントや注意点を理解して、会社側にFP資格を積極的にアピールしていきましょう。
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