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証券アナリストになるには?試験や登録までの流れとスキルや能力について解説

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証券アナリスト

証券アナリストになるにはどうすればいいのか知りたい方のために解説します。

本記事では証券アナリストになる方法について、受験の方法や合格後の登録までの流れ、必要とされるスキルや能力について説明します。

証券アナリストになるための方法とは?

証券アナリストになるためには、通信教育講座を受講して証券アナリスト試験に合格しなければなりません。

また、実務経験3年以上などの要件を満たさないと正式に証券アナリストとして登録することができませんのでご注意ください。

通信教育講座の受講

証券アナリストになるためには、証券アナリスト試験に合格しなければならず、証券アナリスト試験を受験する際には、通信教育講座の受講が必須です。

通信教育講座には第1次レベルと第2次レベルがあり、1次試験を受験するためには、1次レベルの通信教育講座を受講します。

1次試験合格後、2次試験を受験するためには第2次レベルの通信教育講座を受講しなければなりません。

基本的な学習内容は試験に適合していますが、第1次レベルの通信教育講座で証券アナリストにおける基礎的な知識を学習して、第2次レベルの通信教育講座で実践的な知識を学びます。

第1次レベルと第2次レベル、どちらも8カ月間の受講期間が推奨されています。

受講料は、第1次レベル通信教育講座で一般価格60,000円、第2次レベル通信教育講座は57,000円となっています。

証券アナリスト試験の合格

証券アナリスト1次試験はマークシート形式で3科目、証券アナリスト2次試験は論述形式により6分野で構成されています。

1次試験はそれぞれの科目ごとに分けて受験できる「科目合格制」が採用されています。

1次試験の受験料は分析とポートフォリオマネジメントだけ6,400円、財務分析と経済については各3,300円です。

2次試験の受験料は15,000円で、1次試験とは異なり各分野に分割されていません。

証券アナリストとして登録

証券アナリストの登録は、2次試験合格後に行います。

基本的に実務経験3年以上が要件であり、要件を満たしていない場合には日本証券アナリスト検定会員に登録できません。

実務経験の要件を満たしていない場合は、日本証券アナリスト協会検定会員補に登録可能です。

個人会員になるためには入会金10,000円、登録料18,000円がかかります。

日本証券アナリスト協会検定会員補も登録料はかかりますが、大学や大学院の在籍中に合格した場合、25歳になるまで登録料・登録継続費が免除されます。

証券アナリスト2次試験合格と実務経験の要件を満たしていれば登録できるようになり、登録すれば晴れて公的な証券アナリストです。

一般会員と検定会員があり、検定会員の場合には「日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)」を名乗れるようになります。

入会金と年会費の支払いを行い、登録が完了するとさまざまなサービスを無料または割引価格で利用可能です。

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証券アナリストに必要なスキルや能力

証券アナリストには情報の調査や分析を行う為に、さまざまなスキルや能力が求められています。

直接的なスキルや能力だけではなく、情報の調査や分析に関連するスキルや能力も身につけていかなければなりません。

事前に求められている内容を把握することで、意識的に獲得を目指していきましょう。

情報の調査・分析が得意

証券アナリストは、財務分析や企業調査を通じて財政状態や経営成績、キャッシュフローの状況を予想します。

ファンダメンタルズ分析を行う為には、基礎的な企業情報を理解しなくてはなりません。

情報の調査や分析をコツコツ行い、理想的な株式投資などを実現していけるスキルや能力がが求められています。

コミュニケーション能力が優れている

企業への調査を行う場合には、企業自体への取材を行います。

会話を通じて有力な情報を得ていかなければなりませんので、信頼性を高めて良好な関係性を築きあげていくことも証券アナリストには大切なスキルや能力と言えます。

経済学や経営学に関する知識を有している

証券アナリストが行う業務は専門的であり、企業価値を評価するためには経済学や経営学の知識が欠かせません。

経済の動向に合わせて、企業がどのように対応を検討するのか理解していく必要があります。

経済学や経営学の知識がなければ、企業の動向を予測することができません。

語学力に長けている

海外商品を取り扱っていれば海外の投資家に説明を求められることもあるので、海外の情報も収集・分析していかなければなりません。

証券取引場で多額の取引がされていることや、グローバルスタンダードである事も踏まえて英語を中心に学んでいくのが賢明です。

語学が堪能の場合、証券アナリストとして活躍の場を広げていけます。

証券アナリストになる際の注意点

証券アナリストの試験の受験や登録にはいくつかの要件があるので、事前に確認しておかなければなりません。

また、登録が出来たとしても必ず評価されるわけではなく、歓迎される職業を選択しなければ、資格を活かしていけない可能性もあります。

試験を受けるのに通信教育講座の受講が必須

証券アナリストは、受験するのに通信教育講座の受講が必須です。

第1次レベルの通信教育講座の受講は誰でもできますが、第2次レベルの通信教育講座は1次試験に合格していないと受講できません。

通信教育講座の受講後3年間受験可能ですが、1次試験では合格できなかった科目がある場合には、期間内に再受講しなければ合格科目が失効してしまいます。

また2次試験の場合には、3年間経過してしまうと1次試験の合格実績が失効してしまうので注意が必要です。

登録には実務経験が必要

証券アナリストとして登録するためには、証券アナリスト2次試験への合格と実務経験3年以上、または証券分析に関する学識経験者の要件を満たしていなければなりません。

一般的には実務経験3年を目指している人が多く、実務経験の内容は投資・資金調達・与信審査など多岐に渡ります。

金融業界に限定されてはいないので、事前に実務経験に該当するのか、確認しておくと良いでしょう。

専門性が高く職種が限定的

証券アナリスト資格は専門性が高く、金融業界では歓迎される職業です。

一方で、関連性を有しない職業以外では評価されにくいこともあり、証券アナリストを歓迎している業界に就職や転職するのが望ましいです。

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まとめ

今回は、証券アナリストになる方法、登録までの流れと、スキルや能力について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

証券アナリストは、株式や証券を買う側だけではなく、売る側の立場に所属して、調査分析することもあり、アナリストレポートにまとめなければなりません。

投資家に対する適切な投資情報の提供や、ファンドマネージャーに対して、運用判断の材料の提供も行います。

通信教育講座の受講と試験によって、金融に関する多角的な知識を獲得していかなければならず、道のりが長いことから計画的に学習を進めていくのが重要です。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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