経理への転職をきっかけにスキルアップを目指そう！仕事の幅を広げるスキルとは？

経理の転職をきっかけにしてスキルアップをしたい！と考えている人は多いのではないでしょうか。

専門性の高い経理の仕事は、日々の業務に追われているだけでなく、自分でスキルを意識しながらステップアップすることが大切です。

今回は、経理の仕事の幅を広げるためのおすすめの資格や、意識の持ち方について詳しく解説しています。

経理の業務は、日々の出入金の伝票整理から帳簿管理、税務対応や決算など、毎月決められた業務のルーティンが多いのが特徴です。

仕事に慣れてくると、ミスも少なく効率的に業務を進めることができるので、現状に満足しているという人も多いことでしょう。

しかし経理で自分のスキルアップを考えているなら、転職という大きなきっかけがチャンスになるかもしれません。

これまでの実務経験や仕事で知り得たノウハウをもとに、次の会社でキャリアアップを目指すことは十分可能です。

経理の転職でスキルアップするなら、資格を取得してみるのも良いでしょう。

これまでに持っていなかった資格や、さらに上の資格を目指して自己研鑽する姿勢は、転職活動でも好印象を持たれるはずです。

資格は自分の能力を証明するための一つの指標です。

資格そのものはもちろんですが、資格を取得するまでに費やした時間とその間に学んだ知識は、確実に自分の自信にも繋がります。

ここでは、経理の実務で役立つ資格を集めてみましたので、ぜひ参考にして下さい。

簿記を理解することは、経理の実務を学ぶことになります。

経理の基本とも言われる簿記には、知名度の高い資格として日本商工会議所が主催する「日商簿記」があります。

日商簿記には3級から1級までのランクがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。

• 3級：商業簿記の基礎を学びます。小規模企業での経理業務を処理するための知識が身に付きます。
• 2級：商業簿記、工業簿記を学びます。経営管理や財務に関する知識を身につけることができます。
• 1級：高度な商業簿記、会計学や工業簿記、原価計算などを学びます。会計に関する高度な知識を身につけることができ、税理士試験の受験資格を得ることができます。

簿記を持っていなくても経理でスキルアップすることは可能ですが、転職には自分のスキルを証明するために役立つ資格です。

MOS試験とは、WordやExcelなどのオフィスソフトの操作性スキルを証明するための試験です。

オフィスソフトのバージョンに合わせて試験も更新されており、誰でも受験可能な国際資格です。

MOS試験には、それぞれのソフト別に用意されたスペシャリストレベルと、WordとExcelのみにエキスパートレベルがあります。

• スペシャリストレベル：Word・Excel・PowerPoint・Accessそれぞれの試験となります。
  Wordなら「基本的な文書作成」、Excelなら「基本的なデータ・グラフ・数式」などです。基本的なパソコン操作を身につけたいならまずはこのスペシャリストを目指すことがおすすめです。
• エキスパートレベル：Word・Excelのみそれぞれのソフトで試験があります。
  いずれもスペシャリストよりも良い高度な操作性が身につけられ、他のソフトとの関連性やソフトの特性を生かした専門性の高い操作が学べます。

パソコンは経理に関わらず業務で必要不可欠なスキルです。

より高度なスキルを身につけることによって、業務の生産性もあがることでしょう。

基本的なスキルを身につけたいという人には、特におすすめの資格です。

公認会計士は、会社の監査業務ができる、医師や弁護士、税理士と並ぶハイレベルな国家資格です。

公認会計士・監査審査会が主催する試験が実施されています。

特に受験資格はないので、誰でも受験することができますが、まずは年2回実施されている短答式試験（マークシート）に合格することが必要です。

試験科目は、

• 財務会計論
• 管理会計論
• 監査論
• 企業法

の4科目となっており、総得点で合否判定がなされます。

短答式試験に合格すると、その後の論文式試験の受験資格が得られます。

論文式試験では、

• 会計学
• 監査論
• 企業法
• 租税法
• 選択科目（経営学・経済学・民法・統計学のいずれか）

の5科目を受験します。

すべての合計点数で合否判定がなされ、52%の得点比率を基準としています。

もし総合では不合格でも、一部の科目で合格した場合は2年間の科目免除を受けることができます。

公認会計士はハイレベルなステップアップを目指したい人におすすめの、経理・会計としてのプロフェッショナルなスキルを証明するための資格です。

TOEICは、国際コミュニケーション英語能力テストで、ビジネスレベルの英語力やコミュニケーション力を証明するためのテストです。

試験内容は、以下の5種類に分けられています。

受験者が最も多い、初・中級レベルの「TOEIC Bridge Tests」では、

• TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
• TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests

上級レベルの「TOEIC Tests」では、

• TOEIC Listening & Reading Tests
• TOEIC Speaking & Writing Tests
• TOEICSpeaking Tests

があります。

いずれのテストも結果は「スコア」と呼ばれる単位で行われ、満点は「990点」です。

外資系企業や海外企業の経理求人でもTOEICを求める企業は多く、一般的には「700点以上のスコア」と記載されている情報が多くみられます。

USCPA（米国公認会計士）は、米国で認定されている公認会計士の資格です。

米国の資格ではあるものの、外資系企業や米国資本の企業などが多く参入するようになり、その人気も年々増加しています。
USCPAは米国試験ではあるものの、日本国内での受験が可能です。

受験資格は、大学・短大卒の学歴、もしくは、会計単位とビジネス単位を一定時間以上取得することが条件です。

要件を満たすことを考えると独学で受験するのは難しいため、専門のスクールで必要科目を受講して証明書を取得することがおすすめです。

これからますます国際社会が進むにつれ、もっとグローバルに活躍したいと考えている人や、TOEICと一緒に取得して海外資本の企業で経理を目指すという人にもぜひお勧めしたい資格の一つです。

スキルアップを目指すことは、相応の時間と努力、お金が必要です。

貴重な時間やお金をかけてでも自分のスキルアップをする必要は本当にあるのでしょうか。

経理への転職でスキルアップを目標にし、それを実現した場合、実際にどんな変化があるのか、以下の記事でみてみることにしましょう。

経理の転職でスキルアップに成功すると、目に見える大きな変化としては「給与が変わる」ということでしょう。

これまでの実績や成果を評価され、新しい職場で認められれば、これまでよりも高い給与を期待することができるでしょう。

企業によっては、資格を取得すると「資格手当」がもらえるところもあります。

給与が上がれば、チベーションも高くなり、より一層前向きに仕事に取り組むことができるでしょう。

経理の転職でスキルアップに成功した場合、さらに上の役職として採用される可能性もあります。

新しい職場でマネジメント業務に携わったり、財務や会計を任されることもあるかもしれません。

さらに実績を積めば、プロジェクトリーダーに任命されたり、役職がつくことも夢ではありません。

経理の転職でスキルアップした場合、まず、大きく変わるのは「自分の意識」ではないでしょうか。

資格を取得したことによって自分に自信がつく、自分のスキルが認められるということは、仕事に対する大きな意識改革の第一歩です。

自分だけでなく周りとの関係性や会社の業績など、これまで見えなかった新しい視野が広がり、会社への貢献度も高まることでしょう。

経理の仕事はルーティンワークが多いので、キャリアアップやスキルアップは難しいと考えてしまいがちですが、

ぜひこの機会に資格取得などで、自分に自信をつけながらステップアップすることを目指してみてはいかがでしょう。

この記事を読んで、経理への転職でスキルアップを目指してみようかなと少しでも考えてもらえれば嬉しいです。